トールペイントとは?
もともとは海外で始まったもので、木の家具や雑貨にペイントするクラフトです。
初めて聞いた時には、海外には全く馴染みが無かったので「何なの?」と思いました。知ってしまったら気になってしまって...たまたま行った近くのホームセンターでトールペイントのキットを見つけたので買いました。絵の具も筆も入っていて描き方も書いてある。「コレならすぐにできそう!」と思ったのです。
初めて買ったキットは写真立てにアヒルの形のカットしてある木を貼りつけるもの。今 思えばほとんど絵の具の色を塗るだけでサイドローディングを入れるところは1~2箇所でした。説明書を読みながら自己流で初めて描いた作品はサイドローディングがうまくできなくて、嫌になったのを今でも覚えています...。それでも当時はできた作品が嬉しくて飾っていましたけれど(笑)
それからです。サイドローディングがうまく描けるようになりたくて「習いに行こう!」と教室を探しはじめました。それが私のトールペイントのはじまりでした。今では20年以上続けていて教室もずっと続いています。
どんどん、はまってしまったトールペイント。子供の頃、絵を書くことは好きだったけれど、うまく描けなくていつしかあまり描かなくなっていたのです。どちらかと言うと塗り絵の方が好きだった。トールペイントは高度な塗り絵です。最近は「大人の塗り絵」が流行ってきていますが...色を塗る...ということは右脳を使いますのでこころの癒しになるのです。ただの塗り絵に光や影を入れることで、絵が立体的に生き生きとしてくる工程はとてもわくわくします。
※サイドローディング...平筆の片側の角に絵の具をつけパレット上でなじませ、筆の幅でグラデーションを作り、絵に陰影をつけていく技法。
【トールペイントの工程】
1. 素材にデザインを転写します。
2. 各パーツの色を塗り分けます。
3. 各パーツに影と光(シェイド・ハイライト)をサイドローディングで入れていきます。
●葉とリボンに影を入れた状態
なんだか影が薄い...とはこのこと!?
●花びらに影と光を入れた状態
ちょっとはっきりしてきた!?
●影と光を数回重ねた状態
すごい~生き生きしてきた♪
※この描き方は主にアメリカントールペイントに使われています。
ヨーロピアンのトールペイントは主にストローク(ほぼ丸筆使い)で描かれています。